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「溺れるナイフ」1巻(漫画)のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

りょーこ
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「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!
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りょーこ
「ぼっち愉楽と私の戯言」の運営者です。 ぼっち愉楽(ゆらく)と私の戯言(ざれごと)は、マンガ、本、日本ドラマ、邦画、カフェ、旅などを狭く深く愉しむメディアです。

 

こちらの記事では「溺れるナイフ1巻」のあらすじとネタバレを書いていきます。

この巻では、夏芽とコウの運命的な出会いや、
ふたりが惹かれあっていく過程が描かれています。

ふたりが出会う「神さんの海」や、このものがたりの肝となる「喧嘩火付け祭り」など、
見どころがたくさんあります!!

ネタバレも含まれるので、注意して読み進めてください。

 

 

 

「溺れるナイフ」1巻|漫画|ネタバレ

 

 

第一話・十二歳 世界の始まり|夏芽とコウの出会い

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<わたしが欲するのは 例えるなら
稲妻が体を貫くような 衝撃・熱・閃光
もっと もっと
目が回るほど 息が止まるほど震えるほどーーーーー>

溺れるナイフ1巻 P7より引用

 

主人公の夏芽は、東京で中学生向けファッション誌のモデルとして活躍していました。

この時まだ小学生の夏芽。大人っぽい!!(漫画だけどな!!)

田舎っぺの小学生だったわたしは、こんな風に夏芽みたいに、衝撃や熱や閃光せんこうなんて欲していなかった。
目が回るほども、息が止まるほど震えるほども。夏芽のようには (笑)

そりゃそうなのです。
わたしに限ったことではなくて、こんな‘‘‘特別な小学生‘‘は、この世に一握りでしょう (笑)
美しくて、手足が長くて細くて、これからスターダムを駆けあがっていく‘‘特別な女の子‘‘。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな凡人ではない‘‘特別‘な才能をもった夏芽は、田舎へ引っ越すことが決まってしまいます。

夏芽の父は実家から勘当されていたため、しばらく地元とは距離を置いていました。
しかし、15年ぶりに(夏芽の)祖父のお見舞いに帰郷。
それをきっかけに、老舗旅館「ひねもす屋」を継ぐことしたと、父に宣言されてしまったのです。

まだ12歳の小学生の夏芽は、ひとりで東京へ残る選択なんてもちろんできるはずもなく。

夏芽の父の地元浮雲町うきぐもちょうは、
猿などの野生動物が時折ときおり出没し、見上げればたくさんの星がまたたく夜空。
自然豊かな、ちょード田舎でマニアックな観光地。
マニアックすぎて、観光地と呼べるのかさえあやしい小さな町なのです。

夏休みも終わらんばかりのある日、夏芽たち家族はそこで暮らしはじめます。

そして、引っ越し早々に、浮雲町でのはじめての友人となる、カナや早瀬と出会います。
(めんどくさい女子の友情がスタートしちゃいます!!乞うご期待!!)

そこで、「神さんの海」に入ったら怖いことが起こると、
浮雲町の‘‘独特の文化‘‘に触れますが、夏芽には全く理解できません。
東京で生まれ育った夏芽、無理もありません。

田舎生まれののわたしは、この田舎と都会の風習の差は身をもって経験してきました
(都会生まれ、都会育ちのひとには謎な田舎特有の文化、風習ありますよね・・
なんで?と言われても、そういうものだから・・!!としか説明できないやつ)

輝かしいモデルの世界にいた夏芽には、のんびりとした田舎暮らしは耐えがたい。
自分が世の中から置いていかれ、忘れられてしまうかもしれないという恐怖・・。

モデル仲間と連絡を取り続けているけど、夢を諦めきれないまま絶賛絶望中。

もう少し大人だったら、自分の環境を自分で選択することができたかもしれない。
けど、夏芽はまだ12歳。

 

この いてもたっても いらんない感じ
すべてを忘れ去られ 埋没まいぼつしてしまいそうな焦り
でも ここは そう わたしが欲するなにかから
ーーー体を貫くような なにかから さらに遠のいてしまった気がするーーー

溺れるナイフ1巻 P25-26より引用

 

東京がすべてじゃないし、慣れてしまえばちょード田舎な浮雲町だって、住めば都。きっと、そうだ。
わかってる。そんなことわかってるけど、不安に駆られてしまう夏芽。

絶望を感じ、眠れないある夜---。
噂に聞いた「神さんの海」を散歩していると、暗い夜の海から上がってきたコウに出会うのです。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

溺れるナイフ1巻 P30-31より引用

 

闇の中で白く発光していた少年、コウ。

「神さん」だ、「神さん」の使いだ、と
夏芽はコウに「特別ななにか」を感じ、惹かれていきます。

この時は、ほんの一瞬会話をする程度だったけど、これが夏芽とコウの運命の出会いなのでした。

都会生まれ都会育ちの夏芽が「神さんの使いだ」と、
戸惑っていたはずの‘‘田舎‘‘をすんなりと、受け入れてしまう印象的なシーンです。

それくらい自然と、夏芽はコウを受け入れ、ふたりの恋ははじまっていくのだけど、
これから起こってしまう悲しい事件をしてしまっているだけに、
無邪気に過ごせる幸せな時間がすごく短いことを知っているだけに、わたしはもうつらいです(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その翌日、転校先の学校で夏芽とコウは再会します。

夏芽が雑誌に出ていたことをクラスメイトたちはおだてるものの
コウは夏芽をていよく干されたんじゃろ?と、馬鹿にし、
カッとなった夏芽は、神さんの海に入っていたことをばらします。

コウのその行為に、夏芽が思っていた以上に過剰に反応するクラスメイトたち。

過去に「神さんの海」を荒らされたとき海が大荒れしたとか、
荒らしたひとも変な死に方をしたとか、コウもたたられる、と大騒ぎです。

でも、コウはそんな非難する言葉にも、飄々ひょうひょうとした傲慢ごうまんな態度をとります。

どうして、コウはそんな態度をとれるのか。
どうして、神さんの海に入ることに恐怖を感じないのか?

夏芽は不思議に思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日の夜また「神さんの海」で、夏芽とコウは遭遇します。

浮雲町の人びとが恐れる「神さんの海」に平気で入ってしまうコウは、
神さんのことを信じていないのだと、夏芽は感じていたけれど、
神さんは信じるものではなく、「神さんはる、フツーに在る」と、言い切るコウ。

浮雲町の人びとにとって「神さん」は、「信じるもの」なのではなく、「在るもの」だとわかるシーン。
‘‘そこに在る‘‘ものだから、信じる、信じないではないのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちょっと余談ですが、自然信仰があり、八百万の神々(日本神道)がいる日本では、
その浮雲町の感じは当たり前の信仰なのですが、都会に住んでいると薄れていく感覚。
都会で生まれ育ったひとは、むしろ知らない感覚。

日本は一神教(GOD)ではなく、多神教(八百万の神)なので「そこに(神様が)在る」のは当たり前すぎて気づいていないひとが多いのです~。
日本各地に神社はありますが、神社によって神様が違うじゃないですか。そういうことです。

無宗教と言われる日本人ですが、無宗教じゃなく、そこに在る自然信仰なんですね。
(たぶん、伝わらないひとにはここまで書いても伝わらないやつ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、またもやコウにばったり会った夏芽は「神さんの海」引きずり込まれ、
海が荒れて死人が出たらお前のせいだと、からかわれます。

コウ自身も海に入っているにも関わらず、また傲慢ごうまんな態度をとるのです。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

 

<俺は ええんじゃ 海も山も 俺は 好きに遊んで ええんじゃ

この町のモンは 全部 俺の 好きにしてええんじゃ>

溺れるナイフ1巻 P59より引用

 

浮雲町で生まれ育ったコウは、神さんの恐ろしさを知っているはずなのに、
「神さんの海」を自由に泳ぎ回ります。

では、なぜ、ほかの住人たちのようにコウは「神さんの海」を恐れないのか。

のちのち明らかになっていきますが、生まれ持った立場や環境がコウをそうさせるのでした。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<まただ なぜ彼だけ 発行して見えるのか>

溺れるナイフ1巻 P60-61より引用

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<キラキラ妖しい 焼きついて熱い
ーーーーーわたし、おかしい>

溺れるナイフ1巻 P62-63より引用

 

そしてまた、暗い海のなかで発光する少年に、心を奪われていく夏芽なのでした。

田舎暮らしにうんざりしていたはずの夏芽。
これぞ‘‘住めば都‘‘のいい例ですね (笑)

 

第二話・引力|お互いに惹かれていく過程が描かれている

 

ふたりが神さんの海に入ってから、数日経つものの、なにも起こりません。海は穏やかです。
夏芽はコウに会えることを期待しつつ、「神さんの海」に通いますが、もう何日も現れません。

学校でコウに会うことが叶いましたが、
どうやら、コウは「神さんの海」に入っていることがばれているため、
神主の伯父さんに預けられているようです。
(悪さをするといつも預けられる)

だから、あの海に現れないのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

田舎の町、学校に馴染んでいるようでも、夏芽の耳には、
女子たちの「東京」「モデル」という響きがゆがんで聞こえてしまいます。

外見に恵まれている夏芽は、ぞんざいな扱いをされたことがないから、内面もちょーいい子なんです。
少なくとも「溺れるナイフ」ではそう描かれているし
わたしの偏見や主観かもしれないけれど、かわいい子って往々にして性格が良いです。
夏芽はその典型的な感じかと(わたしの偏見と主観では)

周囲の女子たちのひがみ、そねみ、みを、なんとなくうっすら感じつつも、
優しくしてくれる女子の友情(っぽいやつ)を、信じたいし疑いたくないのです。

やはり凡人や、カナのように小さいころから馬鹿にされながら育ってきた子はこじらせてて、性格にちょっと難あり。
でもなんだか憎めない。くーわかる、ってこと、むしろ、夏芽以外の女子への共感ポイントのほうがあるかも。
いや、だってわたし凡人だし、夏芽やコウのようにスクールカースト上位にはいなかったし。

そんな女子たちの心の繊細な動きも「溺れるナイフ」の見どころなのですー!
(はー!また脱線してしまったー!)

そして、夏芽の持ち物をうらやましがる友人たちのために、雑誌の編集部に連絡。

「また一緒に仕事しようね!」と言われた夏芽は、モデルの仕事に未練を感じています。

でも、‘‘欲してたはずの稲妻が体を貫くような衝撃・熱・閃光‘‘を感じる世界に戻るよりも、
コウの存在が少しずつ大きくなっているため、なんとなくこのまま生活して、
田舎の人間になっちゃうのもいいかなと、感じ始めています。

 

<身も心も こっちに 沈み込み
ーーーそれも いいか
カメラのフラッシュより 眩しくて 目がくらんだ>

溺れるナイフ1巻 P77より引用

 

そして、編集部にお願いしていた「友人たちにあげたバッグ」が火種となり、
表面上では仲良くしてくれるものの、陰口をたたかれていることを、コウの口から知ってしまいます。

「いちいち東京風ふかしよる」「モデルのくせにさほどかわいくない」
「どっかでウチらんことばかにしちょる~」「東京弁かんさわるんじゃー」

味方だと思っていた女子たちの本音を知ってしまうのです。

夏芽は思います。
なんでわたしこんなトコにいなきゃいけないの?、と。

田舎もいいかな?と思ったのもつかの間のことでした。
夏芽は家出を決意するのです。

終バスが早い田舎のため、山を突っ切るハイキングコースを歩き、駅へ向かうことに。

もっと早くこうすればよかった、
やっぱり欲しいものは、東京にあるはずだった、と真っ暗な山道をひたすら進みます。

慣れない山道を登り、疲れ果てた夏芽は、その道中、コウにばったり会います

愚痴を聞いてもらって、コウにもたくさん文句を言って、泣いて、
コウの作ったおにぎりをごちそうになります。

月明かりの下、木の根元に座り込んだ夏芽とコウは、
虫の声に耳を澄まし、目を閉じ、静かな時を一緒にすごします。

 

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<・・・・・・・・虫の声 気にもかけなかったな>

溺れるナイフ1巻 P104-105より引用

 

このまま田舎に住むのもいいかなあと、
改めて夏芽が感じた瞬間なのではないでしょうか。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

 

<おまえさぁ 悪口叩かれようが キレイなのは 変わらんのじゃけぇ ええじゃない それで>

溺れるナイフ1巻 P107より引用

 

 

コウの言葉に救われた夏芽。

もう気がすんで、家出する気もなくなってしまったけれど、
コウが俺も一緒に家出すると言い出します。

 

第三話・絆|夏芽とコウ、ふたりで東京へ

 

夏芽がひきとめるものの、その気になってしまったコウと一緒に家出をすることに。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

溺れるナイフ1巻 P113より引用

 

コウの家が持っている土地にある神社の中で、
コウが一番気に入っているつきあかリ神社」家出祈願いえできがんをします。

「コウの家」のこと「コウの出自しゅつじ」を、夏芽はここで知ることに。

 

<ここらの山は ウチの一族の土地なんじゃ
俺は その本家に やっと やっと 生まれたかわいい長男じゃ>

溺れるナイフ1巻 P116より引用

 

<大昔は地主で 代々この土地を守ってたとかで今は分家が 神主業かんぬしぎょうになってるとかで

その言葉も 傲慢ごうまんな態度もなるほど なにかいろいろつながったわ>

溺れるナイフ1巻 `P116より引用

 

夏芽はコウの傲慢な言葉や態度が、
彼のうまれた環境や、立場からくるものなのだとここで理解します。

そして、その「坊ちゃん」であるコウが呼びつけたタクシーで、ふたりは東京へ向かいました。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<ーーー、いろいろ、つながった この土地に望まれて守られている 男の子
それが発光すらして見える所以ゆえんならば 彼のテリトリー外の・・・・・東京での様を 見てみたい>

溺れるナイフ1巻 P118より引用

 

夏芽は東京でオロオロし、戸惑うコウを見てみたかったのですが、
大都会でもコウは相変わらずの飄々ひょうひょうっぷり。

期待通りのような、期待外れのような複雑な気持ちでいると、
モデルをやっているところを見たいと、コウが言い出します。

夏芽が好きな東京で、夏芽が好きな仕事で「コイツ スゲーッ」って思わせてくれたら
オロオロしてやると、コウが夏芽を試すのでした。

そしてファッション誌の撮影に飛び入り参加することに。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<集中できてない
---ダメだって ダメ 全然 ダメだもう
意識が そこに飛ぶ>

溺れるナイフ1巻 P128-129より引用

 

その撮影が一流カメラマン「広能晶吾」の目に留まります。
広能は「女性のヌード」をとることで有名なカメラマン。

夏芽が撮影しているあいだに芸術という名の「ヌード写真集」を、コウは見せてもらいます。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<じゃが 夏芽は あかん 俺のモンじゃ>

溺れるナイフ1巻 P132より引用

 

コウは広能に宣言します。
夏芽のいないところで、言うのがこれまた読み手にはたまりません (笑)

これが、夏芽の将来にかかわってくる「広能晶吾」との出会いなのですが、
夏芽は撮影中のため、コウと広能が先に出会っちゃってます。

 

一方の夏芽は、撮影しながらもなんか違う、これじゃないと違和感を感じています。
もう一着着ようと言われるものの、帰ることに。

今の夏芽が欲しているのは、モデルとして光を浴びることではなく、
今はコウという存在だけだと、この子だけがほしいと気がつきます。

 

<クラスの友達につきそってモデルに応募した
せっかく受かったし やってみたら思いのほか楽しくって
ーーーでも どっかで なにか 違うかもって

溺れるナイフ1巻 P133より引用

 

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

<足りない 足りない もっともっとーーーって
なにが「もっと」なのか どうすればいいのか わからないけど
不正解かもしれないけど 今は 欲しいのは この子だけだ>

溺れるナイフ1巻 P134-135より引用

 

撮影が終わった夏芽を広能が口説くわけですが、
写真集でコウが広能を殴り、ふたりで撮影スタジオをあとにします。

 

帰路につくふたり。コウはなぜか不機嫌。

夏芽はなんであのおじさんを殴ったのか問い詰めるも、
「おまえには関係のないことじゃ」と答えてくれない。

駆け落ちっぽいこと(キス)をしてみようとするも、未遂に終わります。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

溺れるナイフ1巻 P145-146より引用

 

夏芽は撮影で、なにもいいところを見せられなかったとへこんでいるけれど、
コウはコウで、夏芽の美しさを目の当たりにし、遠い存在なのだと、
複雑な何とも言えない気持ちになってしまい、不機嫌になっていたのでしょう。

 

第四話・焦り|夏芽にとって初めての喧嘩火付け祭り

 

地元の駅(浮雲町)に着くと、親たちが、わらわらと心配し集まっています。

夏芽父は「何がモデルじゃーーーっ」と殴り、
コウを迎えに来た神主の伯父が
「なにが駆け落ちじゃーーーっ」と殴る (笑)

(お迎えがお父さんではなく、伯父。
コウの家が、複雑な家庭だとわかりますよね・・)

そして、夏芽の父がこう言います。

 

<子供は子供を謳歌しとけ
なして わざわざおまえが商品にならなあかんのじゃ>

溺れるナイフ1巻 P152より引用

 

夏芽の父がモデルに反対していることを知ったコウは、
ホッとしたような、とまどったような複雑な表情を見せます。

夏芽は夏芽で、コウに劣等感を感じながらも対等でいたい、
むしろ追い越したい、負けたくない、という気持ちがある。

コウもコウで、モデルとして輝く夏芽の美しさを見せつけられてしまい、
自分のもの(夏芽)が遠くに行ってしまうのではないかと、複雑な気持ちや苛立ちを隠せないのでしょう。

このふたりの恋は依存しあうようなものではなく、
自分の凄さを相手に認めさせたいと、お互いに競い合うもの。

どこかでぽっきりと折れてしまいそうな予感のする恋愛のはじまりでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏芽とコウのふたりが「駆け落ち」をしたと学校で噂になるものの、
話題は、「喧嘩火付け祭り」で盛り上がります。

浮雲町の人びとにとって、それだけ特別な行事であり、一大イベントの祭りなのです。

そんな中、女子たちが夏芽に謝罪します。
また仲良く普通の女の子の日常がスタートするのでした。

 

喧嘩火付け祭りとは

川に社殿しゃでんを建て、
その社殿を「火付け派」と「守る派」に分かれて浮雲町で生まれた男たちが喧嘩する祭り。

お面をかぶるから、誰が誰だかわからなくなる。
天狗のお面が山の者の「火付け」、龍が海の者の「守り」

夏芽の家の裏山は祭りの前1か月は女人禁制になり、
その山にある「月ノ明リ神社」に参加する男たちがお参りする。

18歳以上男子のみ参加可能。

 

コウは祭りに夢中で、一緒に東京へ行ったことなんて、何事もなかったかのよう。
予想通りだけど、少し寂しく感じている夏芽。

夏芽にとって特別なことだったのに、コウにとったら何でもないことだったのだろうか。
手に入れたいとコウに、相手にされていないのだろうか。

 

<コウちゃんの態度は 予想通り
わたしにとって特別なことも コウちゃんにとってはなんでもないことなのかな
手に入れるどころか、相手にもされてなのかな>

溺れるナイフ1巻 P160より引用

 

そんなときに夏芽のマネージャー土居さんから、
カメラマンである広能が撮影したヌード写真集が届きます。
土居さんに電話をすると、広能に撮ってもらおうと、近々、直接挨拶にくると。

そして、夏芽は「神さんの海」へ散歩へ行き、釣りをしているコウに会います。

そして、コウに張り合いたい夏芽は、びっくりさせたいがために、
ヌード写真集の話があることを伝えるのですが、コウは怒ったような表情で夏芽の話を聞きます。

「撮るんか?」と聞かれ、「まさか」と答える夏芽。

 

<なにが 「まさか」じゃ
実際 ソレを求められとる状況やないけ自覚のないヤツは腹立つわ

おまえ ちょっとはやってみたい思うちょるんじゃろ?
せやから そんな話俺に振ったんじゃろ?
「美」っちゅーのはよう それ自体が力じゃけ
力持っとるのなら 使いたいし見せつけたい思うもんやないんか?>

溺れるナイフ1巻 P172-173より引用

 

夏芽がどんな選択をしようと関係ないと、興味のないそぶりを見せるコウ。
夏芽はまた負けたと感じ、全然相手にされていないのだと落ち込みます。

どうしたらコウが手に入るのだろう?認めてもらえるのだろう?
夏芽にはまだわかりません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、「喧嘩火付け祭り」の当日を迎えます。

 

「溺れるナイフ」1巻のネタバレとあらすじ|試し読みする方法も紹介!!

溺れるナイフ1巻 P182-183より引用

 

 

18歳以上の男しか参加できないはずの「喧嘩火付け祭り」
お面をつけているから、誰が誰だか見分けはつきません。

しかし、夏芽の目には火の渦の中を駆け抜けていくコウの姿が映りました。

 

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溺れるナイフ1巻 P184-185より引用

 

コウを想う夏芽の感情は、かっこいいとか好きとか、そういった単純なものではないのです。

「わたしだって全部蹴ちらし泳ぎたい」
「いいな」「ちくしょういいな」「わたしだって」「負けたくない」と、張り合う心。

そして、火付け祭りのコウを見て、自分の力を試してみようと、思い至るのでした。

 

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