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【感想】「しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう 」

りょーこ
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【感想】「しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう 」
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りょーこ
「ぼっち愉楽と私の戯言」の運営者です。 ぼっち愉楽(ゆらく)と私の戯言(ざれごと)は、マンガ、本、日本ドラマ、邦画、カフェ、旅などを狭く深く愉しむメディアです。

 

 

「しいたけ.さんの言葉は誰も傷つけない」

「しいたけ.さん」をひとに紹介するときに、わたしはそう表現します。

しいたけ.さんの言葉は優しい。誰も傷つけない。
自分を受け入れて貰えているという安心感、包容力を感じるのです。

従来の占いにあるような、マイナス面に干渉してくることをしないし、人格を否定されることもなく、
こんな自分でもいいんだ、自分を許していいんだ、自分を受け入れてあげようと思えるのです。

辛くてしんどいときも、そんなときもあるよね、と前を向け、
妙に納得してなみだが出てしまう「しいたけ.さん」の言葉たちが詰まっています。
占い本というよりは「哲学書」もしくは「自己啓発本」に位置付けてもいいくらい。

その世界観をいろんなひとと共有しいたし、
「しいたけ.さん」という強く優しいひとを知ってほしいのです。

わたしは「しいたけ.さん」が大好きだ。

VOGUE GIRLに毎週月曜に更新される「しいたけ占い」を楽しみにしていてチェックを欠かしません。
ウザがられているかもしれないが、同僚にも毎週月曜に「LINEでシェア」という名の配信を行っています。

わたしの知り合いだったかな?と感じるほどに、
自分も、友人も同僚も、家族でさえ知らない「わたしのこと」がそこには書いてあり、ハッとさせられます。

 

【しいたけ.の部屋】
年ごとの「占い」ではなく「エッセイ」なので、時期は関係なく、長くたのしめる一冊。

疲れたとき、しんどいとき、心がおぼつかないとき、眠れない夜・・
さまざまなシーンで、しいたけさんの言葉は優しく導いてくれるのです。

 

「しいたけ.の部屋*ドアの外から幸せな予感を呼び込もう 」の内容。

 

WEEKLY|しいたけ.占い|VOGUE GIRLで話題沸騰中、「しいたけ占い」著者のエッセイ。

いわゆる「占い本」ではなく、これは「エッセイ」なのだ。
そして「哲学書」であり「自己啓発本」でもある。

自分らしい幸せや、人と同じじゃなくていいだと気づかせてくれる一冊。

しいたけさん曰く「こたつに入ってみかんを食べながら読むのにおすすめ」の1冊です。

第1章 チャーハンに信頼される人になる (運を味方につけるには?)
第2章 ドヨーンの乗り越えかた (逆境や疲れたときの回復法)
第3章 心の温度を上げていこう (恋愛問題どうする?)
第4章 用がないのに居られる場所を見つけよう (ほど良い人間関係のための処世術)
第5章 五感タイプを知ろう (自分の軸を持とう)

62編からなるエッセイ集。

 

「しいたけ.の部屋」とこの本に名づけたのは、アルバイト先の控え室とか、学校の部室みたいな、みんなの居場所にしたかったからなのです。

来たいときに来て、帰りたいときに帰れる「用がないのにいられる場所」って、すごく大事だと思うのです。

この本も誰でも来られる居場所になって、ほっこりしてもらえたらすごく嬉しいです。

しいたけ.の部屋‘から引用 P2~P3

 

おもに書き下ろし。
「しいたけ.のブログ」「しいたけ.note」に発表したテキストを、加筆修正したものが一部含まれている。

 

「しいたけ.の部屋*ドアの外から幸せな予感を呼び込もう 」の感想。

 

わたしと知り合いだったっけ?と思うほどに、わたしのことを、わたしより知っているしいたけ.さん。

従来の占いにあるように、地獄に落ちるわよ!とか脅すようなことを言わないし、
マイナス面に干渉してくることも、人格を否定されることもないのです。

「しいたけ.さん」の魅力は「とにかく優しい語り口」。
軽妙な独特な言い回しや例えが小気味よくて、クスっと笑ってしまう。

 

この本は、呪縛の解き方や自己肯定感の高め方、ネガティブとのうまい付き合い方を教えてくれます。
考え方の良い訓練になる、そんな一冊でした。

 

例えば、わたしは射手座なのですが、2018年末のしいたけ.さんのツイートを紹介してみますね。

 

 

はい、わたしの1年、正しくこんな感じでした。いやほんとに。

 

「みんな、それぞれの人生を戦っている」

⇧うん、そう思っていた2018年。

 

「借りたものは恩義も、復讐も、すべて倍返しにしてやる」

⇧うん、そういうことありました、2018年。

 

「離れてはいるけど、でも、お互いに目指している未来がある」

⇧うん、離れているけど同士がいます。

 

「ずっと変わらない子どもみたいなところ」

⇧あるある。
人のデザートについてきたパンダのスプーンをうらやましがったり。

 

わたしよりもわたしのこと知っているし、
難しく考えがちなわたしの人生をあっさりと言語化している。
こわい。すごい。好き!!!

「しいたけ.さん」のことを書いていると、今までいなかった占い師さんだと改めて感じるのです

「しいたけ.さん」自身が「変わっている」という周りからのレッテル貼りをされてきているから、
少なからず傷ついてきているひと。
だからか、とても言葉が優しく誰も傷つけないのだ。

そして、哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強してきている「しいたけ.さん」
独特の言い回しや表現についクスっとしてしまうのです。
心があったかくなる。
わたしにとって、コタツのようなホッカイロのような存在なのです。

占い好きにもエッセイ好きにも、そして根っからの読書家さんにもおすすめの一冊だ。
スッとあなたの肩の力を抜いてくれるはずですよ。

 

「人と同じじゃないほうがいい時代」自分を肯定し、好きでいるために、時には喧嘩腰も必要だと教えてくれる章。

 

「人と同じじゃないほうがいい時代」という章で、
りゅうちぇるさんのことを取り上げられています。

わたしは、りゅうちぇるさんのことが結構好きで。
とても頭のいい人間力のあるひと、ひとの痛みがわかる優しくて強い方だという印象です。
敬愛するしいたけ.さんが、この方を取り上げていることがとても嬉しかったのです。

 

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特に「新R25」のこの記事が好き。

「僕も、個性的な子をバッシングしてた」りゅうちぇるが辿り着いた“自分らしさの見つけ方”

⇧お暇なときに、是非読んでみてほしい記事。

だって、幼稚園のときってみんなナルシストだったはずなんですよ。将来の夢とかポンポン出てくるし、自分は何でもできる、かっこいいんだってみんな思ったときがあったはずなのに、いつか忘れちゃう。

成長する途中で、どんな現実を見たのかはわからないけど(笑)。

‘「僕も、個性的な子をバッシングしてた」りゅうちぇるが辿り着いた“自分らしさの見つけ方” ‘より引用

 

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りゅうちぇるさんは子どもの頃にずっと「普通じゃない」って言われてきたそうです。
それでも自分のしたいファッションを続けて、Instagramに投稿し続けていたら世間に認められはじめたそう。

しいたけ.さんも高校生の頃は「イギリス人になる」というのを目標にしていて、ひとりティータイムをやっていた。
でも、そういう変なことをし続けていると、いつの間にか「君面白いね」と言ってくれる人が出てきてくれる、とのこと。

 

「何か自己表現をしている人って「これを言ったら怒られるかも」ということを言ってしまったり、「これをやったら変に思われるかも」ということを思い切ってやっちゃったことがあるんじゃないか」って。

しいたけ.の部屋‘より引用 P182

 

他人から見たらバカげているかもしれないけど、私の特別な時間をバカにする人は許さない。自己表現にはときに喧嘩腰であることも必要です。「あんたに何がわかる」という気概って、自分の才能を育てて発揮していくうえで大事な土壌になるから。

しいたけ.の部屋‘より引用 P182

 

大人の世界と違い、子供の世界はとても狭い。
変に思われないように、浮かないように、
なるべく「普通」にしようと、無理して周囲と合わせようとしてしまうものです。

わたしもすごく変わった子どもだったけど、
10代の頃は振り切る勇気も、自身もなく暗黒の高校生ライフを送っていたのです。
わたしはひとに理解されにくい人間だと思いながら毎日を送り
勝手に孤独を気取っていたような気がします。

でも、こういう人間って案外少なくないと思うのです。

「しいたけ.さん」のこういった言葉は、「そのままでいいんだよ」と、自信をくれ、
自分を肯定し、好きでいるために、時には喧嘩腰も必要だと教えてくれるのです。

 

わたしは割とポジティブで、ものごとを深くは考えるけど、重くは考えない。

でもいるじゃないですか。「ザ・ネガティブ」なひと。

ものごとを重く考えすぎてしまうひとにこそ、読んで頂きたい一冊です。
しいたけ.さんのライトな語り口がきっとあなたの肩をスッと軽くしてくれますよ。

 

 

「しいたけ.の部屋」は人と同じでなくていい、違っていいんだと気づかせてくれる

 

子どもの世界って大人の世界と違い「その世界しかない」ですよね。
子供にとって、学校だけの狭い世界が「世の中」なのです。

 

先日、ある友人に「うちの子どもが最近漫画書いてるんですけど、気持ち悪くないですか?」と、言われました。

ちなみに、わたしは幼少時マンガ家に憧れてて、マンガを描く子どもでした。
その友人に言わせてみれば、わたしは「気持ちの悪いマンガ少女」だったのです。

絵がうまく書けず、センスもないことに早々に気づいた。
ストーリーも浮かばない凡人だったので、その夢は諦めることになったわけなのですが。

こういった親と子の「趣味嗜好の差」から生まれてしまう、
「気持ち悪い」というレッテル貼りって「ある種の呪縛」になってしまう。
子どもを苦しめる「呪い」になり、「自己肯定感」を下げてしまうのではないでしょうか。
子供のうちなんてみんな「ナルシスト」なのに、なんてもったいない!!!

わたしがレッテル貼られがちだったから、よくわかるのです。

「普通」は人によって違う。
自分の普通は、他人にとっては「偏見」や「極論」の場合もあります。
「普通」は、ときにひとを苦しめる「呪縛」になることもあるのです。

そして、またある時、その友人にこう言ったこともある。
「わたしたち趣味が合わないよね」、と。
そうしたら、全力で否定されたのである。

いいんだよ、合わなくて。別に、仲良しなんだから。
趣味が合わなくても気が合うのだから、
趣味なんて、合わせようと思っても合うものではないのだから。
呪縛や呪いに自ら頭を突っ込んでくタイプだな、と感じるできごとでした。

自分の好きなことを封じ込めて「普通」でいなくてはいけないと、無理をしてしまう子どもの世界。
周りと「同じ」じゃないと、仲間外れにされてしまうかもしれない恐怖。
子どもの世界にはありがちなこと。

個性を殺さず、そのままでいいんだよと。
ひとと同じじゃなくていいんだ、ひとと違っていいんだと気づかせてくれる。
なんだか妙に納得して涙が出てしまう。

「しいたけ.部屋」は、わたしの憩いの場所だ。

 

まとめ|「しいたけ.の部屋」にある救い

 

「しいたけ.さん」の言葉はとにかく「優しく」「人を傷つけない」。

メンタルが正常な時なら、気もならない「否定」の言葉も、
疲れたとき、しんどいとき、心がおぼつかないとき、眠れない夜・・
重く胸に突き刺さることがある。

でも、「しいたけ.さん」は、そんな時こそ優しく包み込んでくれる。
まさしく、「しいたけ.さんの言葉は誰も傷つけない」のだ。
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